マナを模倣する生命

更新日 Feature on 2008年 9月 9日

By Wizards of the Coast

マナを模倣する生命


はるか昔に一つの世界から分かれた五つの断片は、そこに漂う三つの色のマナに合わせて、それぞれ異なる進化をしてきた。限定されたマナは世界の地勢や文化や歴史、そして何よりも、そこで使える呪文を形作っていった。


数え切れないほどの火口が覆うジャンドでは、思考や共生などの秩序だった魔法を知る戦闘魔道士はいない。彼らは足元のタール孔や上空のドラゴンのように原始的で野蛮な古代のシャーマン魔法を用い、生か死かの両極端に至る無謀な情熱の炎を吹き上げる。ジャンドにおける最大の原動力は飢えだ。生命とはすなわち、弱者を食らい、強者の顎から逃れることを意味するのだ。


ナヤの楽園のような緑濃きジャングルでは、自然は真の力を得て花開いている。それは死や欺瞞の魔法の無い世界でのみ可能なことだ。しかし、そんな楽園にも戦いはある ― 一定のリズムを刻む巨獣ガルガンチュアンの足音は、力と大きさがここでは美徳であることを思い起こさせるだろう。ナヤの巫女は成長を即し、神の如き力と巨大さに至る理想を追い求める呪文を操っている。


バントの世界には紅蓮術も屍術も存在せず、それ故にそこには秩序と階級を基準とした社会ができあがった。労働者階級は騎士階級を、騎士階級は王侯や宗教的リーダーを支え、その彼らも、天空から彼らを見つめる天使たちを支えている。魔道士たちは、秩序を守り、バントの軍の精鋭からさらに選ばれた印章を受けた勇者達を守る呪文の技を磨いている。


エスパーでは、知識は文字通り力である。混沌や自然と言った野蛮なマナから切り離された世界で、エスパーの魔道士や彼らを支配するスフィンクスは知性と発展を基礎とした文明を磨き上げ続けている。エーテリウムとして知られる、霊気を封じ込められた魔法の合金である"金線"は、魔道士の魔法の才を高め、寿命を延ばし、完璧な知性への道をさらに進ませるのだ。


光や成長の魔法の無いグリクシスの断片は、常に新たな生命の源に飢えている。死の風と稲妻に荒らされたグリクシスでは、アンデッド達がその偽の文明を支え、屍術師の男爵や悪魔の王が、わずかに残された価値ある領域を争いあっている。屍術が支配する世界では、権力闘争は、何度でも蘇ってくる死体の軍団と、未だに生命を保っている者の血管を流れる力とで争われるのだ。

かつてアラーラの次元だったそれぞれの断片は、そこに残ったマナが編み上げた世界へと形を変えた。しかし、断片の状況に合わせていったのは地勢や人々の使う呪文ばかりではない。独自のマナは、そこに住む数多くの獣達をも変えていったのだ。

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