両面カードのルール

更新日 Feature on 2011年 8月 28日

By Magic the Gathering Staff

このページでは、両面カードのルールの詳細を解説します。そのため、基本部分はイニストラードのメカニズムのコラムと重複します。基本のみを確認したい場合は、メカニズムのコラムをご覧いただければ十分でしょう。

これまでにマジックのカードは何百億枚と印刷されてきましたが、それらには必ず一つの共通点がありました。それがカードの裏面です。しかし、それもここまでの話です。イニストラードでは、マジック史上初めて、両面のカードが登場します。

(よくわからない? 「変身」ボタンをクリックしてみてください!)

このコラムでは、両面カードがどう機能するかを解説します。ここでの情報は完全なものではありません。イニストラードの発売とともに更新される総合ルールやトーナメント・ルールの更新により、その内容が拡張、あるいは更新される可能性があります。ここでの解説でよくわからない場合、それらのルール、あるいは「イニストラード よくある質問集」での解説を見るといいでしょう。

両面カードの概要

両面カードは、両面が表です。いわゆる普通のマジックの裏面はありません。その正面とは、太陽のシンボルとマナ・コストが記されている側で、こちらが基準となる面です。両面カードは、つねに正面を表にして戦場に出ます。これは、そのカードが唱えられてスタックから出る場合や、それ以外の、例えば(《ゾンビ化》等により)墓地から出る場合においてもそうなります。

両面カードの背面には月のシンボルがあり、マナ・コストが無く、その色を示す色指標――タイプ行上の点――があります。両面カードの両方の面は同じ色であることがほとんどですが、そうでない場合もあります。背面の特性は、そのカードが戦場にあり、背面が表になっている状態でのみ参照されます。それ以外では、正面の特性のみが参照されます。(例えば、デッキ内の《ガツタフの羊飼い》の点数で見たマナ・コストは2です。0ではありません。)

各両面カードには、それを変身させる能力が少なくとも1つあります。両面カードを変身させる場合、それを裏返し、もう一方の面を表にします。

両面カードをデッキに入れる

両面カードをデッキに入れる場合、選択肢は2つあります。多くのプレイヤーが行うように、デッキの全てを不透明のスリーブに入れるか、あるいは多くのイニストラードのパックに入っているチェックリストをしようするかです。

スリーブを使う場合、話は簡単です。両面カードを正面が見えるようにスリーブに入れ、変身する場合はスリーブから出してください。(その上でスリーブに戻してもいいですが、戦場から離れたら元に戻してください。)

チェックリストは通常のマジックの背面で、表面はこうなっています。

Innistrad Checklist Card

チェックリストカードを使う場合、両面カードを脇にのけ、チェックリストのその両面カードのカード名の脇に印をつけます。チェックリストの裏に透けない筆記用具を使ってください。また、チェックリストには1つのカードのみに印をつけてください。

両面カードの代わりに使用することができるのは、公式なチェックリストのカードのみです。チェックリストを使ってデッキ内の両面カードを使用する場合、デッキ内のすべての両面カードでチェックリストを使う必要があります。

チェックリストは、そのカードの内容を秘密であるのが重要である状況で使用されます――つまり、ライブラリーの中、手札の中、裏向きで追放されている状態です。そのカードがスタック上や戦場や墓地にある、あるいは表向きで追放されている状況のときは、両面カードと入れ替えます。

両面カードが見える状況になったとき――それが公開領域ある、それが公開されている(《テレパシー》等)、いずれかのプレイヤーが何らかの効果でそのカードを見た(《強要》等)など――は、そのプレイヤーはカードの両方の面を見ることができます。非公開領域のチェックリストのカードを見たプレイヤーは、それが表わす両面カードを見ることができます。

両面カードでのドラフト

そのカードの独自性ゆえに、両面カードはドラフトにおいて異なる処理になります。

ブースタードラフト中、両面カードは公開情報となります。プレイヤーはそれを公開したことによりペナルティを受けることはなく、隠す必要もありません。ドラフト中は、両面カードのどちらを他のプレイヤーに公開してもかまいません。望むなら適切な手段で両面カードを隠してもかまいませんが、そうする義務はありません。ただし、ドラフト中はプレイヤーは席に着いている必要があります。

これまでと同様に、片面のマジックのカードは公開情報ではなく、それらを公開したり、それらを見ようとする行為はペナルティの対象となります。

イニストラードの発売に伴い、プレイヤーは新たにドラフトしたカードを、すでにピックしたカードの束のどこにおいても良いことになります。これはすべてのカードにおいて適用されます。両面カードのみに限定されませんし、両面カードの無いパックにおいても適用されます。望むなら、プレイヤーはドラフトの開始時に自分の束に基本土地やチェックリストを置き、以降の両面カードをその下に置くこともできます。

変身

両面カードが変身した後でも、それは同じカードです。したがって、そのカードにつけられているオーラ、置かれているカウンター、その他の効果はそのまま残ります(両面カードの特性が変わって、オーラが適正につけられない場合は別です)。

“変身させる”という表記は、現在の面がどちらであるかに関わらず適用されます。言い換えれば、《ガツタフの羊飼い》を変身させれば《ガツタフの咆哮者》になり、《ガツタフの咆哮者》を変身させれば《ガツタフの羊飼い》になります。

変身させることとカードを裏向きにすることとは物理的な行動は同じですが、内容は異なります。したがって、例えば両面カードを変身させることによって、《またたかぬ水疱》は誘発しません。両面カードは常に表向きです。それが裏向きになることはありません。何らかの効果(《イクシドロン》等)が両面カードを裏向きにしようとした場合、何も起こりません。

両面カード出ないカードやトークンを変身させる指示があった場合、何も起こりません。裏向きになることもありません。

イニストラードのすべての狼男は、《ガツタフの羊飼い》や《ガツタフの咆哮者》と同じ変身の条件を持っています。狼男が戦場に違う時点で登場することにより、正面の狼男と背面の狼男が戦場で混在することはあり得ます。

両面カードはすべて狼男という訳ではなく、すべての両面カードが双方へ変身する訳ではありません。

両面カードとコピー効果

両面カードとの相互関係でもっともややこしいのが、《クローン》《鏡編み》等のコピー効果です。

Clone
Mirrorweave

何らかの効果で両面カードをコピーした場合、それは現在表になっている側の特性をコピーします。もう一方の面の特性はコピーしません。

オブジェクトのうち変身させることができるのは、物理的に両面であるカードのみです。トークンや通常のマジックの裏面を持つカードを変身させるよう指示があった場合、代わりに何も起こりません。トークンや両面でないカードが両面カードのいずれかの面をコピーした場合でも、それは変身できません。

両面カードが他の何かのコピーになった場合、そのコピーされた値は、そのコピー効果が適用され続けている間、両面カードが変身したとしても、そのカードの特性を上書きします。両面カードが他の何かのコピーになり、それを変身させるよう指示があった場合、そのカードは物理的には両面カードであるので、それを実行します。ただし、その特性はコピーした何かのままです。これは、コピーしているオブジェクトが両面カードの一方の面であっても変わりません。

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