『フォーゴトン・レルム探訪』プレリリース入門

更新日 Feature on 2021年 7月 12日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

今こそ、長年にわたり築いてきた組み合わせが実現するときだ――マジックと「ダンジョンズ&ドラゴンズ」による伝説のコラボ体験が、ついに始まるのだ。

フォーゴトン・レルム探訪』へようこそ!

このセットの登場に、私は心の底から興奮している。長年のマジック・ファンでありD&Dファンでもある私にとって、このクロスオーバーが実現したことは信じられないほど嬉しい。恐るべき悪や最高のヒーロー、強力な武器に素晴らしい呪文……D&Dにはそのすべてがある。そして今、それらをマジックで表現するときが来たんだ。

長年のマジック・プレイヤーも初めて来た方も、ようこそ!ぜひプレリリースで遊んでみてくれ!

さて「プレリリース」とは何だろう?シールドのデッキはどうやって作ればいいんだろう?

記事を読むより動画で確認したい方は、こちらを観てくれ(英語)。

記事で確認したい方は、ぜひこのまま読み進めてほしい!

いざ冒険へ!

プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。

プレリリース期間中は最新セットをいち早く手にできるのだが、最新のカードを初めてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そして店舗ではなく自宅で体験するとしても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有することができる。インターネットのおかげで、私たちはつながっていられるんだ!

このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。笑顔と学びと素晴らしい対戦に満ちており、初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!

すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『フォーゴトン・レルム探訪』ならではのことについて語っていく。だがプレリリースのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!

オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ!何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。

お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って最寄りの店舗を探してみてくれ。また、店舗によっては事前予約も行われている。プレリリースは最も人気のあるイベントの1つだから、事前予約が行われていたら席を確保しておくといい。しっかり計画を立てて臨もう。

本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、当面の間はプレリリース・パックを購入して自宅に持ち帰って楽しむこともできる。店舗イベントを再開している店舗もあると思うけれど、オンライン・イベントを続ける店舗も多いだろう。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。

うん、こんなところかな。店舗は決めたし、『フォーゴトン・レルム探訪カードイメージギャラリーに目を通して、素晴らしいカードの数々を確認したね。

これで、この待望のセットへの準備は万全だ!それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!

至高の財宝

フォーゴトン・レルム探訪』プレリリース・パックはどんなものだろう?見た目はこんな感じだ。

AFR Prerelease pack

この美しい宝物が、ダンジョンを攻略しなくても手に入るんだ!そしてもちろん、中にはたくさんの戦利品が詰まっている。中身を見てみよう。

Everything inside the Prerelease pack

中でも特に大事なのはドラフト・ブースターだ。早速手にとってみよう!

まず最初にすることは、パックの開封だ!そうすると、カードの束を手にすることになる。

さて……その次は?

いよいよ、デッキの作成だ!

シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキとは違い、デッキは40枚以上であればいい。

はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは、2色で、土地以外のカード23枚くらいで組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。

使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。

  • 心惹かれる本当に強力なレアがある
  • 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが充分ある
  • 優秀なカードがたくさんある
  • 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある

これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。

使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?

デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!

まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードでなければ、クリーチャーでないカードは並べないほうがいい――例えば、《裕福な亭主》は通常2ターン目に唱えることになるが、《パワー・ワード・キル》は2ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。

クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。

  • 1マナ:0~2枚
  • 2マナ:4~6枚
  • 3マナ:3~5枚
  • 4マナ:2~4枚
  • 5マナ:1~3枚
  • 6マナ以上:0~2枚

Mana Curve

これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。

さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう!選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。

数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ。除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するものでもいいし、タップし続けるものでもいいし、もちろん直接破壊するものでもいいぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。

マナ・カーブについてもっと学びたいなら、私が書いた「マナ・カーブの組み立て方」という記事を読んでみてくれ。

もっとヒントが必要かな?以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。

  • 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
  • 土地の比率は、おおむね土地17~18枚と、土地以外22~23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこのあたりの比率に収まり、大抵の場合、私もそうすることにしている。
  • 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーを含んだ構成にこだわろう。シールドデッキのゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることで勝利をものにしているんだ。
  • 回避能力が重要だ!シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
  •  
  • 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。

多彩な領域

『フォーゴトン・レルム探訪』でも、最高に素敵なカード仕様が登場する。

例えばショーケース版カードは、「モンスターマニュアル」からそのまま出てきたみたいだ。

Showcase Cloister GargoyleShowcase Drizzt

そしてもちろん、ボーダーレス版プレインズウォーカーもあるぞ。

Borderless Lolth

さらにはドラゴンも、ボーダーレス仕様になるのを楽しんでいる!

Borderless Tiamat

これらはほんの一例に過ぎない。今回のブースター・ファンでは何が起きるのかや入手方法についての詳細は、「フォーゴトン・レルム探訪』をコレクションする」記事を読んでみてくれ。

離れていてもマジック

地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイするのが難しいところがあるだろう。店舗で遊べない場合やまだ不安がある場合は、どうすればいいだろう?

もちろん、Magic Onlineマジック:ザ・ギャザリング アリーナで安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ。

まだ「SpellTable」を試したことがないなら、ぜひこの本当に素晴らしいツールを試してみてほしい。スマートフォンをカメラにする設定やウェブカメラの設定も数クリックでできて、同じプレリリース・パックを使って自宅から町中の、いや世界中のプレイヤーとマジックを楽しめるぞ。ライフの記録やカードの確認機能も備わっており、設定もウィザーズ・アカウントでログインするだけと簡単だ。

「SpellTable」を用いてリモート・プレリリースを開催する店舗もあるほどで、このツールを使えばプレイの機会が大きく広がるだろう。

7月16日からは、ChannelFireballと提携してベータ版SpellTableを用いる『フォーゴトン・レルム探訪プレリリース・イベントの開催も予定されている。リモート・プレリリースを体験する絶好の機会になるだろう。お近くの店舗でプレリリース・パックを購入して持ち帰り、デッキを組んだらDiscordサーバーに参加しよう。ゲームの相手もすぐに見つかるぞ!楽しんだ者勝ちだから、ぜひ好きな組み合わせでカードを試してみてくれ!

統率者戦が好き?それなら『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキを購入しておこう。統率者デッキを用いた対戦会も開かれるぞ。

CFB Promo

このプレリリース・イベントでは活発にゲームが行われ、さまざまな楽しみ方がある。詳しくはChannelFireballのイベントページを確かめてくれ(リンク先は英語)。

SpellTableの使い方を詳しく知りたい方は、私の動画も観てほしい。

貴重な収集品

プレリリース・パックを店舗で購入する際には、セット・ブースターボックスやコレクター・ブースターボックスなど他の製品も購入できる!数量は限られているから、事前に店舗に連絡して予約しておこう。

お近くのゲーム店でブースターボックスを購入すると、こちらのおまけももらえるぞ。(数量には限りがあります。)

Vorpal Sword Buy-a-Box

メカニズム

ダンジョン?ダイスロール?一体どうなってるんだ?! こちらのメカニズム解説動画で仕組みを学ぼう。

フォーゴトン・レルムへ

これまでマジックをプレイしながら、いつかこんなクロスオーバーがやって来ることを夢見ていた――それがついに実現するんだ。私たちのマジック愛とD&D愛が合わさった最高に特別なセットで、みんなが楽しんでくれたら嬉しいよ。

何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagram、Tiktok、YouTubeで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。みんなの話はいつでも大歓迎だよ!

フォーゴトン・レルム探訪』のプレビューを楽しんでもらえたなら幸いだ。いつどこでプレイしても、楽しんでくれ!こんなセットは本当に他にないからね。

Gavin
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