デッキリストの書き方

更新日 Making Magic on 2012年 11月 30日

By testing

デッキリストの書き方

 さっそくですが、質問です。
 以下の2つのデッキリストのうち、「より良い」のはどちらだと思いますか?

/
(A)

/
(B)

 答えは(A)です。このデッキリストは「プレイヤーが自分でデッキ枚数の確認がしやすい」書き方をしています。

 今回はデッキリストについて話そうと思います。
 では、まずはデッキリストについて基本的なことを述べましょう。

デッキリストを使用するイベント

 ルール適用度が「競技」以上のイベントの場合、デッキリストを使用します。一般のイベントの場合、ヘッドジャッジがそうすると決定しない限り、デッキリストは使用しません。そのため、デッキリストを使用するということは、そのイベントには何らかの理由……賞品が高額であることがほとんどですが……があります。

 デッキリストには構築で使用されるリストと、リミテッドで使用されるリストがあります。このうち、リミテッドの方には使用されるカードプール全てが記入されています。

 デッキリストはWPNのサイトよりダウンロードが可能です。

 Wizards Play Network - ルールや書類

 今回はグランプリ・名古屋でも使用する、構築戦用のデッキリストについて詳しい説明をします。

構築戦用デッキリスト

 以下に示すのは構築戦用のデッキリストです。お馴染みの方も多いと思います。

/

 メイン、サイドボードのカードを書くところは一目見てわかるでしょう。それ以外の箇所を説明します。

 まずは右上の部分です。

/

 右上の部分はデッキがいつ、どこで使われたかを書くところです。それぞれ図に示すように書き込めば良いのですが、実はこの部分は必要ではありません。

 なぜなら、デッキリストは大抵の場合、そのイベント中に回収してしまうので、どのイベントで使用するデッキリストなのかはほとんど自明なのです。イベントが特定できれば、日付と会場も特定できます。

 デッキ名やデッキ製作者を書いておくと、あなたが入賞した際にそのデッキがデッキ名で呼ばれることがあるかもしれません。

 それよりも、プレイヤーの皆さんに書いていておいて欲しいところは、一番右上の小さな欄です。

/

 この欄は「あなたの姓の頭文字」を記入するところです。アルファベットで記入してください。

 なぜかというと、大人数のイベントの場合、まずデッキリストを回収するための座席表(シートオール)が掲示されます。その席順はアルファベット順になります。つまり、座席表の順番でデッキリストを回収すると、アイウエオ順ではなくアルファベット順でデッキリストが集められることになります。その際に頭文字の1文字目があると判別しやすい、というわけです。

 次は左端の部分です。

/
横に90度回転したものです

 ここにはあなたの名前とDCIナンバーを記入します。よく右上の部分に間違えて書く人がいますが、名前は左端に書いてください。

 名前を書く際には、ローマ字の綴りで書くほうが良いです。これは先程と理由が同じで、大会運営で使用するソフトウェアは、名前がローマ字つづりで出ます。そのため、確認作業がしやすいというメリットがあります。また、漢字は避けていただいた方が、誤読によるミスを無くすことができます。

 最後に右下の部分です。

/

 右下の枠には特に何も書かなくてもかまいません。総枚数はリストにある各カードの枚数が正確であれば自然と合います。一番右下の欄はジャッジの確認用に使用するので、プレイヤーの皆さんは何も書かないようにお願いいたします。

デッキリストの注意点

 デッキリストを書く上で、気をつけなければならないことは何でしょうか? 列挙してみましょう。

・はっきりと読める字体で書く。

 他人が見る書類ですので、文字が不明瞭であってはいけません。
 枚数やカード名を修正する際にも、二重線で消して『これではない』ことを示しましょう。

・名前とDCIナンバーを書く。

 名前がなくては誰のデッキリストなのかがわかりません。人数が多くなればなるほど、追跡が難しくなります。名前とDCIナンバーはきっちり書きましょう。

・デッキの総枚数を確かめる。

 デッキリストに書かれている枚数と、実際に使うデッキの枚数が異なってはいけません。総枚数が1枚少ない(59枚/サイドボードなら14枚)リストは多く見受けられます。枚数はきちんと確認しましょう。

 最後の総枚数については、ミスを避ける方法の一つとして、「記入する際に決まりごとを作る」方法をおすすめします。

記入の決まりごと

(注意:ここから先は、あくまで「1つの方法」でしかありません。この通りにやることを強制するものではありませんし、以下の方法に従わなかったリストであったしても、何も問題はありません。)

 マジックの記事にあるデッキリストを見てみましょう。デッキリストのカードが大きく3つのカテゴリーに分かれていることがわかります。
つまり、デッキのカードを以下の3つに分けます。

  • 土地
  • クリーチャー
  • (クリーチャーでない)呪文

 それぞれのカテゴリーについて、今度はマナ・コストの順で並べます。
 コストが1のカード、次は2のカード……といった感じです。コストに{X}が含まれているカードに関しては、ルール的な「点数で見たマナ・コスト」を考えてもよいですし、{X}が含まれているカードを全部最後の方に持ってくる、と決めてもよいでしょう。

忌むべき者のかがり火中略

 土地に関してはマナ・コストが無いので順番は特にありませんが、枚数が5枚以上になりうる基本土地に関してだけは、「一番先」か「一番後」にしたほうが無難です。

 全部並べ終わったら、順番にリストへ記入していきます。
 土地、クリーチャー、呪文の枚数を確認しながら、漏れがないように記入しましょう。

 こうして記入されたリストは、カテゴリー別に分かれていて、かつ、コスト順に並んでいるはずなので、後からの確認が楽になります。
 また、記入後は必ず見直しをしましょう。

 サイドボードについては、枚数自体が少ないので、書く順番を決めておくことは特に必要ありません。しいて言えば、同じカードの枚数が多い順番に書く、くらいでしょうか。

一例

 以上の決まりごとに従って記入した例が以下のようになります。参考にしていただければ幸いです。

/
デッキリスト記入例(ただしDCIナンバーは省略しています)
クリックで拡大表示

ライター:testing

 愛知在住のレベル2ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログcloset belief 2では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載されるFriday Magic Quizを毎週楽しみにしているファンも多い。本コラムFormal Magic Quizは、氏のブログで連載されているFriday Magic Quizへの氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称FMQとしてお楽しみいただければ。

最新Making Magic記事

MAKING MAGIC

2020年 7月 25日

セット・ブースター by, Mark Rosewater

今日は、『ゼンディカーの夜明け』で初登場するもの、新型ブースターについて語っていく。それが、今回のタイトルにもなっている、セット・ブースターと呼ばれるものである。今日の記事ではそれについて話そう。 詳しい話に入る前に、少し伝えておきたいことがある。これは、我々がマジックに新しく導入するものだ。何もなくなるわけではなく、現在の製品は何ひとつ変わらないままである。これまでの...

記事を読む

MAKING MAGIC

2019年 9月 24日

プロジェクト・ブースター・ファン by, Mark Rosewater

(編訳注 7/24:一部の用語を修正いたしました。「枠なしプレインズウォーカー」→「拡張アート版プレインズウォーカー」)  私が、誰もが話題にするようなマジックについての新情報がたっぷり詰まった記事を時々書いていることにお気づきだろうか。今日の記事は、そういった記事の中の1本だ。これからさまざまな情報を話していくので、まずはこの記事で何を語るかについて説明することにしよ...

記事を読む

記事

記事

Making Magic Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る