スタンダード

変更なし

パイオニア

変更なし

モダン

変更なし

レガシー

《Candelabra of Tawnos》 禁止

ヴィンテージ

変更なし

パウパー

《天光を求める者》 禁止

アルケミー

変更なし

ヒストリック

変更なし

タイムレス

変更なし

ブロール

《意志の力》 禁止
《緻密》 禁止
《洗い落とし》 禁止
《ウギンの迷宮》 禁止
《時間のねじれ》 禁止
《時間操作》 禁止

競技ブロール

変更なし

発効日は2026年6月29日です。制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら

次回告知日:2026年8月10日


ゲーマーの皆さん、こんにちは!

私はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparens。マジックのプレイ・デザイン・チームに所属する上席ゲーム・デザイナーです。2026年も半分を過ぎ、これが今年行われる7回の禁止制限告知の4回目となります。これまでの告知における変更を経て、私たちが取り扱うフォーマットのほとんどは自然な変化を見せ、好ましい状況になっていると見受けられます。以下に、各フォーマットに対する私たちの考えを皆さんに共有します。

なお今回の変更については、太平洋時間6月30日10時(日本時間26時)よりtwitch.tv/magicでの公式配信(英語)でも詳しくお伝えします。次回の禁止制限告知は、8月10日予定です。それでは前置きはこれくらいにして、本題の話に移りましょう!


スタンダード

(この項はジェイディーン・クロンペアレンズ/Jadine Klomparensよりお送りします。)

変更なし

現在のスタンダードは、さまざまなデッキに勝利のチャンスがあります。前回2026年5月18日の禁止制限告知では、このフォーマットは「イゼット果敢」(やその他イゼット系)と緑の《アナグマモグラの仔》系デッキの戦いであると述べました。それらがメタゲームの頂点に座していることは疑いなく、今後時間の経過とともに他のデッキを抑え込む力が強まり、スタンダードのメタゲームの多様性が失われていくことは懸念されていました。ですが私たちが目にした光景はまったく異なるものでした。現在のスタンダードは、「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」当時よりさらに多様性に富んだ環境になっています。

「イゼット果敢」と《アナグマモグラの仔》系デッキの2本柱がフォーマットにかけるプレッシャーは変わらないものの、その中で生存できるデッキが発見され、調整を経てメタゲーム上の立ち位置を確立しています。特に「4色コントロール」や「マルドゥ・ディスカード」、「アゾリウス・モモ」、「ディミーア加虐者」は一定のシェアを安定して占めており、それぞれこの数週間に開催された地域チャンピオンシップで成功を収めています。

この数週間に見受けられたスタンダードの発展の中で特筆すべきは、「4色コントロール」がこのフォーマットの主力デッキの一角として立場を固めたことでしょう。フランク・カーステン/Frank Karstenが語るように、5月の最後の2週間はハイレベルなスタンダードのイベントにおいて「4色コントロール」が「イゼット果敢」に次ぐ使用者数を集めました。『ストリクスヘイヴンの秘密』で《発見の石板》が登場したことで実現したこのデッキは、プロツアーの時点では大きな牽引力を見せなかったものの、最近人気を高めています。現在の環境で持続的に成功を収めている新たなデッキの好例と言えるでしょう。

2 Mistrise Village 1 Thundering Falls 1 Three Steps Ahead 1 Thunder Magic 2 Shattered Sanctum 1 Abrade 3 Inevitable Defeat 1 Stormcarved Coast 2 Flashback 3 Consult the Star Charts 4 Great Hall of the Biblioplex 1 Floodfarm Verge 1 Get Lost 1 Hallowed Fountain 4 Jeskai Revelation 1 Sundown Pass 1 Mountain 2 No More Lies 2 Sear 1 Multiversal Passage 2 Day of Judgment 1 Firebending Lesson 3 Sacred Foundry 1 Meticulous Archive 4 Stock Up 1 Together as One 1 Plains 4 Tablet of Discovery 3 Steam Vents 1 Sunbillow Verge 2 Gloomlake Verge 1 Godless Shrine 1 Fire Magic 1 Disdainful Stroke 1 Return the Favor 2 High Noon 2 Strategic Betrayal 1 Wan Shi Tong, Librarian 1 Pest Control 1 Stoic Sphinx 1 Pyroclasm 2 Emeritus of Ideation 2 Flashfreeze 1 Day of Judgment

上位デッキの強さと安定性に関わらず、現在のスタンダード環境は時間とともに進化を続けています。スタンダードの豊富なカード・プールが極めて完成度の高い上位デッキを生むのは確かですが、同時にそれらの上位デッキと戦うのに必要なツールももたらしていることが窺えて心強く思います。私たちがこのフォーマットの変動を観察できるのは、プレイヤーの皆さんがメタゲームの上位デッキへ的確に狙いをつけて攻略しようとしているからなのです。

この数か月にわたり、スタンダードはすぐに解明されることのないフォーマットであり続けています。スタンダードには可能性のある戦略が多数存在し、それらすべてを検証し改良を重ねるのは数か月にわたる膨大な作業になります。そのため、新たなデッキが発見されそれがメタゲームへ加わることがセットの発売直後だけでなく、スタンダードのサイクルを通して起こりやすくなっているのです。例えば「4色コントロール」や「エスパー・ピクシー」のようなデッキは、それらを構成するカードが発売されてからしばらく後にメタゲーム上のシェアを大きく伸ばしました。これはスタンダードにとって素晴らしい兆候であり、デッキ構築を愛するプレイヤーにとっては楽しみがたくさんあることを示しています。

以前の禁止制限告知内で、私たちはスタンダードにおけるゲームプレイ上の問題に触れました。現在の環境は速度も戦略の幅広さも大きく、ゲームの決着が早すぎるという点です。この問題は依然としてあるものの、決して克服できないものではありません。「4色コントロール」の隆盛は、遅めのデッキもスタンダードで成功できることを示しています。私たちは引き続きスタンダードの状況から学びを深め、今後このような問題を緩和できるよう環境設計の向上に努めます。しかしながら現時点では、現行スタンダードにおけるゲームプレイ上の問題が、カードを禁止する根拠になるほど深刻であるとは考えていません。

全体的に見て、スタンダード環境は「プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』」時点での状況よりも改善しています。メタゲームの多様性は広がり、ゲーム展開もより多彩になっています。今回私たちは行動を起こさず、引き続き環境の変遷を見守っていきます。


パイオニア

(この項はアリヤ・カラムチャンダニ/Arya Karamchandaniよりお送りします。)

変更なし

私たちは《コーリ鋼の短刀》禁止後のパイオニアの状況を観察してきましたが、これまでの展開には満足しています。環境の多様性は良好で、実用的なデッキが多く、《発見の石板》のような新たなカードも環境に一石を投じています。

3 Bleachbone Verge 4 Blood Crypt 2 Deadly Cover-Up 4 Fiery Impulse 2 Flashback 2 Go for the Throat 4 Great Hall of the Biblioplex 3 Inevitable Defeat 4 Jeskai Revelation 2 Lightning Helix 1 Mistrise Village 1 Plains 1 Raugrin Triome 3 Riverpyre Verge 2 Sacred Foundry 1 Savai Triome 2 Shattered Sanctum 2 Starting Town 1 Steam Vents 4 Stock Up 1 Swamp 4 Tablet of Discovery 1 The Celestus 4 Thoughtseize 2 Together as One 2 Dovin's Veto 1 Elesh Norn, Mother of Machines 1 Inevitable Defeat 1 Lightning Helix 1 Mistrise Village 1 Pest Control 4 Rest in Peace 2 Sphinx of the Final Word 2 Thought Distortion

《アナグマモグラの仔》系ミッドレンジやランプ戦略が使用者数最多の地位へ上がり、一方で「脂牙」のようなコンボ・デッキは数を減じているという変化は見受けられるものの、現在の環境は大枠のアーキタイプがバランスよく広がっている状況です。イゼット系デッキは《コーリ鋼の短刀》禁止後もさまざまな形が好成績を残していますが、メタゲーム上のシェアはより適切な値まで落ち着いています。私たちは引き続き、今後の展開を観察していきます。


モダン

(この項はカルメン・クロンペアレンズよりお送りします。)

変更なし

モダンで行われるプロツアーを間もなく迎える中で、私たちはひと月ほど前にいくつかの変更を行いました。それ以来、モダンは非常に良い状態であると見受けられます!前回の告知ではいくつかの変更を行いましたが、それらは「災害対策」というよりは「メンテナンス」に近いものでした。禁止禁止解除でモダンの風景を劇的に変えようと試みるものではなく、一部の戦略のメタゲーム上のシェアやパワーレベルに対処しつつそれらを保全することを目的としたものでした。

それ以来の状況は非常に良好で、変更後早期の段階ではさまざまな形の「親和」デッキが勝ち組となっているようです。

2 Claws of Gix 4 Emry, Lurker of the Loch 4 Engineered Explosives 4 Fiery Islet 2 Island 4 Kappa Cannoneer 3 Metallic Rebuke 4 Mishra's Bauble 4 Mox Opal 4 Pinnacle Emissary 1 Pithing Needle 2 Preordain 1 Shadowspear 1 Shivan Reef 1 Sink into Stupor 1 Skateboard 4 Spirebluff Canal 1 Steam Vents 3 Tormod's Crypt 4 Urza's Saga 4 Weapons Manufacturing 2 Welding Jar 1 Blood Moon 1 Boomerang Basics 3 Consign to Memory 2 Damping Sphere 1 Flusterstorm 3 Galvanic Blast 1 Hurkyl's Recall 2 Swan Song 1 Whipflare

このデッキは前回の禁止制限告知以前からモダンで使用者を集めており、他よりも良いスタートを切れたことにもうなずけるでしょう。現時点ではこの「親和」デッキが事実上の先頭走者となっていますが、このデッキが優勝を勝ち取っている競技イベントのトップ8には、多様性の高さが見受けられます。私たちは、ゲーム開幕から0マナのアーティファクトが安定して6つも並ぶようなデッキには注意深く目を向けるつもりです。「親和」も例外ではありません。数週間後に迎える「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』」で、世界最高のプレイヤーたちがこの手のデッキをどのように攻略するのか楽しみにしています。歴史的に見て、モダンのサイドボードは「親和」のような直線的でシナジーを基盤とするアグロ・デッキを受け止めるのに優れています。それが今回も当てはまるのか、それとも《河童の砲手》や《武器製造》が伝統的な対策カードを上回るのか。時が経てば明らかになるでしょう。

4 Ajani, Nacatl Pariah 1 Plains 4 Arid Mesa 1 Plains 1 Dalkovan Encampment 2 Elegant Parlor 1 Mountain 4 Marsh Flats 4 Galvanic Discharge 1 Lightning Bolt 4 Guide of Souls 3 Goblin Bombardment 4 Flooded Strand 3 Fable of the Mirror-Breaker 4 Ocelot Pride 2 Blood Moon 4 Ragavan, Nimble Pilferer 1 Arena of Glory 2 Seasoned Pyromancer 1 The Legend of Roku 2 Thraben Charm 3 Voice of Victory 1 Plains 3 Sacred Foundry 1 Surgical Extraction 1 Celestial Purge 2 High Noon 3 Obsidian Charmaw 1 Boromir, Warden of the Tower 1 The Legend of Roku 1 Vexing Bauble 2 Wear // Tear 3 Wrath of the Skies

最近の《火の怒りのタイタン、フレージ》禁止を受けて、「ボロス・エネルギー」と「ジェスカイ・ブリンク」には疑いの目が向けられるようになりました。私たちが観測する限りでは、「ボロス・エネルギー」は依然として地域チャンピオンシップ予選やMagic Onlineの「Challenge」イベントで結果を残しています。細かい部分はリストごとに異なり、ローテーションなしのフォーマットにおける主力デッキにそのような探求や調整の余地が見受けられることを私たちは好ましく見ています。一方のブリンク系デッキはまだ色の組み合わせが定まっていないものの、多くは《量子の謎かけ屋》や《記憶への放逐》、《時を解す者、テフェリー》を使えるよう青と白のカードを組み合わせているようです。

《睡蓮の原野》をモダンから取り除いたことで、「アミュレット・タイタン」は勢いを落とし、メタゲーム上の立ち位置がより健全になりました。禁止を受けて、プレイヤーの皆さんが《ズアーの宝珠》を1枚挿して即応する姿を見せたのには、私も感心して笑みがこぼれました。《ウルザの物語》や《トレイリア西部》で持ってくることができるため、以前のような墓地コンボの搭載を維持できるわけです。とはいえ《ウルザの物語》は時間がかかり、《トレイリア西部》の「変成」にはコストがかかります。そのため変更後早期の段階では、この戦略が完全に失われることはないものの、力を落としているという兆候が示されています。

最後になりますが、《暴力的な突発》の禁止解除は「死せる生」デッキを少しだけ後押ししました。現時点では、メタゲーム上のシェアも勝率も、私たちが健全だと考える範囲内に収まっています。《衝撃の足音》はまだ環境に定着していませんが、このデッキは初出時も成功を掴むまでに時間をかけており、特定のメタゲームの形が必要だと思われます。

果たして勝つのは「親和」の粘り強さか、その他上記でご紹介したデッキか。アムステルダムで開催される「プロツアー:『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』」に注目が集まります。世界最高のプレイヤーたちが国際大会の舞台で見せてくれる景色を心待ちにしています。


レガシー

(この項はカルメン・クロンペアレンズよりお送りします。)

《Candelabra of Tawnos》 禁止

禁止解除されたカードがのちに再び禁止されるということ自体は、特別珍しいことではないでしょう。しかしながら、禁止解除から再禁止までの期間が27年にもおよぶのはよくあることではありません。《Candelabra of Tawnos》は、1996年のレガシー・フォーマット創設時に最初期の禁止カードリストに含まれていました。レガシーは当時、ヴィンテージ(タイプ1)とスタンダード(タイプ2)の間ということで「タイプ1.5」と呼ばれていました。最初期の禁止カードリストには、タイプ1とタイプ2で禁止や制限されたカードが含まれていたのです。

その後1999年初頭に《トレイリアのアカデミー》がレガシーで禁止されると、《Candelabra of Tawnos》は禁止解除となりました。《時のらせん》や《記憶の壺》という当時の高速マナ加速を悪用するドロー手段も禁止されており、この禁止解除は問題になりませんでした……しばらくの間は。

1 Blue Sun's Zenith 2 Preordain 2 Misty Rainforest 4 Ponder 2 Flooded Strand 2 Polluted Delta 3 Cunning Wish 12 Island 4 Brainstorm 4 Time Spiral 3 Turnabout 2 Mind Over Matter 3 Meditate 4 Force of Will 4 Merchant Scroll 4 High Tide 4 Candelabra of Tawnos 1 Blue Sun's Zenith 3 Pact of Negation 1 Wipe Away 4 Repeal 1 Echoing Truth 1 Brain Freeze 1 Rebuild 1 Turnabout 1 Meditate 1 Intuition

皮肉な話ですね。トーナメント結果に姿を現してから15年。《Candelabra of Tawnos》と《時のらせん》の禁止と禁止解除をめぐる紆余曲折の27年を経た今、この記事を書くことになるとは。《精神的つまづき》が禁止され、《時のらせん》が禁止解除されると、アリックス/Alixとジェシー/Jesseのハットフィールド/Hatfield兄弟が膨大な努力のすえに「ハイタイド」デッキを仕上げ、競技の舞台で大成功を収めました。

その後もさまざまなプレイヤーがさまざまな形の「ハイタイド」で成功を勝ち取っていきました。土地をアンタップする効果の恩恵を長く受け取るために、使用したカードをリセットする手段も採用されていきました。それでも幸運なことに、レガシーはこの極めて強力なコンボ・デッキを受け止められるフォーマットだったのです。

前回レガシーについて語った際に、私たちはメタゲーム上のシェア、勝率ともに急上昇を見せる「無色トロン」の最新型を注視しているとお伝えしました。私たちが観測する限り、高い競技的プレッシャーをかけられる中でもなお、その傾向は続いています。

4 Ancient Tomb 3 Candelabra of Tawnos 1 Cityscape Leveler 2 Disruptor Flute 1 Emrakul, the Aeons Torn 1 Expedition Map 4 Grim Monolith 4 Karn, the Great Creator 4 Kozilek's Command 1 Lotus Petal 2 Manifold Key 4 Planar Nexus 4 The One Ring 4 Trinisphere 4 Ugin, Eye of the Storms 2 Urza's Mine 2 Urza's Power Plant 4 Urza's Saga 4 Urza's Tower 4 Urza's Workshop 1 Voltaic Key 1 Argentum Masticore 2 Dismember 1 Disruptor Flute 1 Ensnaring Bridge 2 Faerie Macabre 1 Liquimetal Coating 2 Mindbreak Trap 1 Mycosynth Lattice 1 Paradox Engine 1 Tormod's Crypt 1 Torpor Orb 1 Warping Wail

先月の終わり頃に、私たちは2つの「無色トロン」が「Legacy Showcase Challenge」の決勝で当たる姿を目にし、トップ8にもう1つあるのを確認しました。それからこのデッキはさらに人気を高めたのですが、その後の勝率に影響はありませんでした。これは、私たちが特に懸念する事態です。私たちは、《古えの墳墓》を用いる無色のデッキは健全であり、レガシーのメタゲームを彩る楽しい一部であると信じています。しかしながら、現行バージョンの「無色トロン」が描く軌跡は私たちが行動を起こす必要性を感じるほど懸念されるものです。

《Candelabra of Tawnos》は長期的に見て問題を起こす可能性が最も高く、メタゲームの循環の中で楽しくない部分となる可能性が最も高いと私たちは見ています。私たちは今後もエキサイティングな土地やドロー・エンジンを作っていくつもりであり、土地をアンタップするカードについては極めて慎重に取り扱います。《Candelabra of Tawnos》特有の問題として、普段はめったに姿を現さないのに問題になるほど強力なコンボ・デッキにおいては他で代替できないほど高い価値を持つ点があります。《Candelabra of Tawnos》を取り巻くカードを禁止しようとしても、今後同じような状況が訪れることを懸念しているのです。私たちは、レガシーにおけるカードの禁止を極めて重く見ています。禁止措置が必要になるたびに、長期的に見て禁止カードの総数を可能な限り少なくできるよう尽力しています。

もし今回の禁止後も《Candelabra of Tawnos》なしの「トロン」が成功を続けられるなら、それは素敵なことだと思います。《次元の結節点》がウルザランドを強化していますし、決して不可能なことではないと私たちは確信しています。

以上の理由から、《Candelabra of Tawnos》 は禁止となります。

レガシーのメタゲームの他の部分に関しては、その多様さに私たちは満足しています。環境のデッキは、ここ数年に見受けられたような形のコンボ・デッキよりもそれぞれが少し特化した形になっています。「リアニメイト」はよりコンボに特化し、《騙し討ち》系は大型クリーチャーを繰り出し、白のクリーチャー主体のデッキには消耗戦とアグレッシブな戦略の境界を守るものが少しずつ見受けられます。《表現の反復》の精神的後継である《没頭》には目を向け続けていますが、今のところはレガシーにとって良いツールであり、ゲームにかかるプレッシャーを緩和し、少し長引かせる助けになっているようです。

最後に、コミュニティの皆さんが《ファンタスティッカー》に注目していることは私たちも把握しています。このカードがエターナル・フォーマットならではの高速マナ加速や無色のアーティファクトと組み合わせることで強力な動きを実現できることは、十分に理解しています。このカードはレガシーよりもヴィンテージを荒らすリスクが高いと私たちは見ていますが、いずれかのフォーマットで体験を損ねるカードであることが明確に示された場合はただちに行動を起こす意思があることを、この場で表明しておきたいと思います。


ヴィンテージ

(この項はエリック・エンゲルハルトよりお送りします。)

変更なし

ヴィンテージは引き続き、私のお気に入りフォーマットのまま夏を迎えられそうです。《没頭》と《食糧補充》は制限なしのドロー呪文で筆頭の立場を維持しており、以下の「グリクシス・ティンカー」のように「両方使えばいいじゃん」と言わんばかりのデッキもあります。

1 Ancestral Recall 1 Black Lotus 1 Bolas's Citadel 1 Brainstorm 1 Chain of Vapor 1 Demonic Tutor 1 Flooded Strand 4 Flow State 2 Flusterstorm 2 Force of Negation 4 Force of Will 1 Gitaxian Probe 2 Hexing Squelcher 1 Hullbreacher 2 Island 4 Lórien Revealed 1 Mana Crypt 1 Manifold Key 1 Mental Misstep 1 Misty Rainforest 1 Mox Emerald 1 Mox Jet 1 Mox Pearl 1 Mox Ruby 1 Mox Sapphire 1 Mystical Tutor 1 Polluted Delta 1 Scalding Tarn 1 Sol Ring 4 Stock Up 1 Thundering Falls 1 Time Vault 1 Time Walk 1 Timetwister 1 Tinker 1 Tolarian Academy 2 Underground Sea 1 Urza's Saga 1 Vampiric Tutor 1 Vexing Bauble 2 Volcanic Island 1 Yawgmoth's Will 2 Abrade 1 Dismember 2 Hullbreacher 1 Hurkyl's Recall 3 Leyline of the Void 1 Long Goodbye 1 Opposition Agent 1 Portal to Phyrexia 2 Pyroblast 1 Yixlid Jailer

このフォーマットの柱は依然として強力ですが、それらの中にもカスタマイズの余地がたくさんあります。また、主流でないアーキタイプにもチャンスは十分にあります。ほぼすべてのマジックのカードを使用できるこのフォーマットでは、予想外のプレイや相互作用が飛び出すことも特別な例外ではないのです。

とはいえ『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』で、ヴィンテージにおいて問題になり得るリスクが高いと見受けられるものが解き放たれました。《ファンタスティッカー》は、ゲームの最序盤に突然16点ものダメージを叩き出すポテンシャルを持っています。《Mishra's Workshop》から生み出されるマナですぐに唱えられるということで、社内でも特に厳しく精査されるタイプのカードです。しかし私たちは基本的にヴィンテージ向けのカードを直接作成しているわけではなく、デザイナーがそれぞれの手掛けるセットにおいて、特定の上限の範囲内で最適だと考えて新たなアイデアを取り入れたりカードをデザインしたりすることに、異論はありません。このカードもデザイン当時はその上限の範囲内に収まっていました。状況は常に変化するものであり、今のような状況にならなかった可能性もあったのです。

ともあれ、ヴィンテージは多くのものを受け止められるフォーマットです。(例えば「イニシアチブ」など)非常に強力なメカニズムも、特に制限を設ける必要なく受け止めるのを私たちは目にしてきました。《チャネル》や《太陽の指輪》、《修繕》などのマジックの有名な「壊れカード」をプレイでき、《マナ吸収》も《頭蓋骨絞め》も4枚積みできる競技フォーマットは、ヴィンテージだけなのです。そのため問題を起こしそうなカードが現れても、先手を取って行動を起こすというのは私たちの流儀ではありません。ですがご心配なく。私たちはこのフォーマットの観察を続けていきます。《ファンタスティッカー》がヴィンテージで問題を起こすようならば、行動を起こすのにためらいはありません。


パウパー

(この項はガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyよりお送りします。)

《天光を求める者》 禁止

本日、私たちは《天光を求める者》を禁止することにした。《天光を求める者》と《ホークアイの弓》による新たなコンボが、あまりに速くゲームを決めてしまうからだ。最初期の成績を精査した結果、このコンボに対しては7月まで様子を見てこれから開催される大型パウパー・イベントに影響を与えるよりも、今すぐ行動を起こすのが良いと私たちは判断した。

詳しくは別途こちらの記事を読んでくれ。


アルケミー

(この項はデイヴ・フィンセス/Dave Finsethよりお送りします。)

変更なし

BO1アルケミーにおける《水中の精緻》と《スピラの罰、『シン』》を原動力とする「全知」デッキについて、その支配ぶりが問題になっていくのを私たちは観測してきました。《水中の精緻》の能力がデッキを循環させて必要なコンボパーツを探し出し、このデッキの勝率は私たちがアルケミーに設定した値を上回ることになりました。そこで私たちは数週間前に《水中の精緻》を再調整し、安定性を抑える措置をとりました。その後はこのデッキから離れるプレイヤーが見受けられるようになっていますが、引き続き監視をつづけていきます。


ヒストリック

(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)

変更なし

「アリーナ・チャンピオンシップ12」の激戦を経た後のヒストリック環境は、戦略の多様さとデッキ構築を楽しめる愛すべきものになっています。アリーナ・チャンピオンシップではトップ16に10種類のデッキが姿を見せ、さまざまな戦略がしのぎを削りました。「ゴルガリ・ヨーグモス」が大会を制し、「イゼット・デミリッチ」が注目を集め、そこを突くべく緻密に練り上げられた「アゾリウス・ハイヌーン」のようなデッキもありました。これらの上位デッキは、他のアーキタイプにも成功のチャンスがあるくらいのバランスを保っています。そのため今回は行動を起こす必要はないと私たちは見ています。

1 Thoughtseize 2 Prismatic Vista 4 Ignoble Hierarch 4 Yawgmoth, Thran Physician 4 Marionette Apprentice 2 Forest 1 Swamp 1 A-Blood Artist 1 Echoing Cavern 4 Badgermole Cub 4 Birthing Ritual 2 Delighted Halfling 1 Nurturing Peatland 1 Birds of Paradise 3 Blooming Marsh 1 A-Haywire Mite 1 Wastewood Verge 4 Overgrown Tomb 1 Yavimaya, Cradle of Growth 1 Urborg, Tomb of Yawgmoth 4 Young Wolf 1 Hapatra, Vizier of Poisons 1 Boggart Trawler 1 Sephiroth, Fabled SOLDIER 1 Chittering Illuminator 2 Boseiju, Who Endures 4 Chord of Calling 1 Phyrexian Tower 1 Endurance 1 Khalni Garden 1 Kraul Harpooner 1 Endurance 1 Skyfisher Spider 1 Surgical Extraction 1 Reclamation Sage 1 Chittering Illuminator 2 Necromentia 1 Pile On 2 Abrupt Decay 1 Force of Vigor 1 Opposition Agent 2 Thoughtseize

タイムレス

(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)

変更なし

メタゲーム上のシェアが4%を超えるアーキタイプがない現在のタイムレスは、素晴らしい状態にあります。『ストリクスヘイヴンの秘密』で再びやってきたミスティカルアーカイブは、「ディミーア・テンポ」デッキに強力な打ち消し呪文であり《水耕栽培の設計者》と組み合わせるとドロー・エンジンにもなる《目くらまし》をもたらし、勢いをつけました。この手の冗談みたいな挙動こそ、まさにMTGアリーナで最も強力なフォーマットで目にしたいものなのです。

4 Hydroponics Architect 4 Orcish Bowmasters 4 Psychic Frog 4 Tamiyo, Inquisitive Student 4 Brainstorm 4 Daze 4 Fatal Push 4 Force of Will 2 Snuff Out 3 Ponder 3 Treasure Cruise 1 Island 4 Misty Rainforest 4 Polluted Delta 2 Scalding Tarn 4 Strip Mine 1 Undercity Sewers 4 Watery Grave 1 Lurrus of the Dream-Den 3 Surgical Extraction 3 Stern Scolding 1 Disruptor Flute 3 Harbinger of the Seas 2 Bloodchief's Thirst 2 Spell Pierce

ブロール

(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)

《意志の力》 禁止
《緻密》 禁止
《洗い落とし》 禁止
《ウギンの迷宮》 禁止
《時間のねじれ》 禁止
《時間操作》 禁止

私たちはブロールに、あらゆるプレイヤーがそれぞれのゲームを楽しめる場所になってほしいと望んでいます。面白おかしいリスのタイプ的デッキから洗練された強力な戦略まで、幅広いデッキで遊べるように。「競技ブロール」の導入により、私たちはブロールをよりカジュアルなプレイ・スペースへ移行できるようになりました。つまり、特定の統率者の可能性に制限をかけるようなプレイ・パターンに対してはより厳しい姿勢をとるということです。本日、私たちは3つのカテゴリのカードに対して行動を起こしたいと思います。「高速のマナ加速」と「マナ・コストの支払いなしで唱えられる呪文」、そして「追加ターン呪文」の3つです。

効率的なマナ加速は、ターンを重ねるごとにリソースが増えていく戦略的アドバンテージをプレイヤーにもたらします。マナ加速があまりに速すぎると比較的コストの低い統率者の可能性に制限がかかり、フォーマットのゲームスピードは上がります。このカテゴリ内でも特に懸念しているのが無色のカードです。それらはあらゆるデッキが採用でき、使用するのに大きなコストや難しい条件がありません。これらの理由から、私たちは以前にも《金属モックス》と《古えの墳墓》を禁止しました。本日、そこへ《ウギンの迷宮》が加わることになります。私たちは《暗黒の儀式》や《発熱の儀式》のような一度限りで爆発的なマナを生み出すカードについても議論しましたが、これらの一度限りの効果はマナ・カーブに沿って進行するマッチに有意義な変化を生み出すと考えています。

ブロールにおける打ち消し呪文の量と効果の質は、私たちがこのフォーマットに適切だと考えるレベルを超えるまでに成長しました。対応する呪文はブロールにおいて重要な役割を果たしているものの、プレイヤーがとれる選択肢の数がこの1年の間に急速に増加しています。マナ・コストを支払わずに唱えられる呪文が多くなりすぎた結果、手札を安全に繰り出せるタイミングが根本的に変わってしまったのです。以上の理由から、《意志の力》および《緻密》、《洗い落とし》は禁止となります。特に強力な打ち消し呪文3枚を禁止することで、これまでチャンスがなかった可能性がある統率者に活躍の機会がめぐりやすくなればと思います。また、私たちは《殺し》や《否定の力》など、マナ・コストを支払わずに唱えられる他の呪文にも目を向けていますが、結果を評価せずに多くの変更を性急に行うのは避けたいと思います。

そして、《時間のねじれ》と《時間操作》も禁止となります。自身を追放することなくプレイヤーに追加ターンを与えるカードは、単調なゲーム展開を生みやすいことがわかっています。それらのカードに関するマッチ・データを精査したところ、あらゆるプレイヤーの全体的な体験を損ねていることが判明したのです。

今回の変更はすべて、競技的なプレッシャーがなくなった今、私たちが目指したい方向へ進むための小さな一歩です。競技ブロールの導入にともない、ブロールの整備のために細かく変更を繰り返す必要があると私たちは予想しています。引き続きこのフォーマットの成長を見守り、慎重に対応していきます。


競技ブロール

(この項はデイヴ・フィンセスよりお送りします。)

変更なし

競技ブロールは創設されたばかりの新しいフォーマットであるため、今回追加の変更はありません。これからの数か月でプレイヤーの皆さんが競技志向のメタゲームをどのように発展させていくのかを楽しみにしています。