「その瞬間、無数の世界の運命は、一体のドライアドと一握りの勇敢なミラディン人の手に委ねられた。」

いよいよこのときが来ました。多元宇宙の命運は、ファイレクシアに立ち向かう新たな英雄たちの手に委ねられたのです。『機械兵団の進軍』MTGアリーナの決戦に加わりましょう。

MTGアリーナ『機械兵団の進軍』をコレクションする

ファイレクシアに対抗するなら、すべての仲間を集める必要があるでしょう。テーブルトップにおけるショーケース版と同様にMTGアリーナでもほとんどのカード仕様が手に入ります。ぜひゲーム内ストアで購入したり、さまざまなゲーム内イベント(ヒストリックの職工フェスティバルやヒストリック・ブロール・フェスティバルといったイベントが開催予定です)へ参加したりして、コレクションを増やしましょう。なおフォイル仕様およびシリアル番号付きカードは、以前と同様MTGアリーナには実装されません。

『機械兵団の進軍』のメカニズムのMTGアリーナでの挙動

各メカニズムの詳細は、「『機械兵団の進軍』のメカニズム」記事をご確認ください。

バトル

「バトル」はマジックの新たなカード・タイプです。バトルは、クリーチャーやソーサリーなどのインスタントでない呪文と同様に、あなたのメインフェイズ中でスタックが空なら唱えることができます。バトルは、選ばれた対戦相手の側の戦場に、その守備値に等しい数の守備カウンターが置かれた状態で横向きで出ます。

守備値が強調された《イコリアへの侵攻》

『機械兵団の進軍』収録のバトルは、プレインズウォーカーと同様に攻撃されたりダメージを受けたりします。今回のバトルはすべて包囲戦のサブタイプを持ち、それを守るプレイヤーを除きすべてのプレイヤーが攻撃できます。また、バトルにダメージを与えられる呪文や能力もあります。

バトルがダメージを受けた場合、その点数に等しい数の守備カウンターが取り除かれます。最後の守備カウンターが取り除かれると、そのバトルは倒され、誘発型能力が誘発します。その能力の解決中に、そのバトルのコントローラーはそれを追放し、その後、追放領域からマナ・コストを支払うことなく変身させた状態で唱えます。

バトルは、理解するべきことが多いまったく新しいメカニズムです。詳しくは前述のメカニズム記事でご説明しています!長過ぎて読めない方のための要約:バトルは選んだ対戦相手の側の戦場に、第1面を表にした状態で出ます。プレイヤーはそれを攻撃することができ、選ばれた対戦相手は守ることができます。守備カウンターが0になったら、そのカードを追放して、第2面で唱えます。

《イコリアの頂点、ジローサ》

変身する両面カード

カード左上隅に三角形のマークがついた「変身する両面カード」が、『機械兵団の進軍』で再び登場します。

《ニューカペナの熾天使》
《新ファイレクシアの熾天使》

おさらいになりますが、変身する両面カードが戦場にいない間は、第1面の特性のみを持ちます。変身する両面カードは、唱える場合は常に第1面で、カードに明記されていない限り第1面で戦場に出ます。第2面にはマナ・コストが存在していませんが、そのマナ総量は第1面のマナ・コストから算出されます。

賛助

新規メカニズム「賛助」は、その名の通り……味方を助けることができます!

賛助1が強調された《加護をもたらす戦乙女》

賛助の後には数字が続きます。賛助を持つクリーチャーが戦場に出るたび、クリーチャー1体を対象として、その上にその数字に等しい数の+1/+1カウンターを置きます。さらに、他のクリーチャーを対象としたなら、ターン終了時まで、そのクリーチャーは元となったクリーチャーの 賛助の下に書かれている全ての能力を持ちます。注:賛助によって能力を得られるのはターン終了時までですが、元となったクリーチャーはその能力を持ち続けます。

培養

そしてもう1つ、「培養」です。ファイレクシア人の赤ちゃん?そんなの最高にかわいいに決まってますね。

培養器・トークンは、食物や宝物と同様の新しい定義済みトークンです。培養器・トークンは、無色のアーティファクト・トークンです(戦場では他のアーティファクト・トークンと同じ場所に表示されます)。培養器・トークンは「{2}: このアーティファクトを変身させる。」を持ちます。そして第2面に変身すると、無色の0/0のファイレクシアン・アーティファクト・クリーチャーになるのです!楽しい!

培養器
ファイレクシアン

培養の説明欄には、培養器・トークンの上に置かれる+1/+1カウンターの個数が書かれていますが、その時点ではカウンターは意味を持ちません……変身するまではね。

培養3が強調された《衝撃的な啓示》

MTGアリーナにおける『機械兵団の進軍』の「多元宇宙の伝説」

多元宇宙の伝説の収録カードは、『機械兵団の進軍』多元宇宙の伝説カードイメージギャラリーをご覧ください。

多元宇宙を救うには、英雄たちが一丸となってファイレクシアに立ち向かわねばなりません。MTGアリーナ『機械兵団の進軍』の多元宇宙の伝説を実装しないで、どうやってファイレクシアと戦えるというのでしょう?というわけで、MTGアリーナのリミテッド用パックからもストアパックからも多元宇宙の伝説は出現します。さらに多元宇宙の伝説のカードを引き当てると、そのカードだけでなくカード・スタイルも自動的に手に入ります!ただしこれには少々複雑なケースがあります。

例えば《夢の巣のルールス》は『イコリア:巨獣の棲処』収録のカードですが今回『機械兵団の進軍』にも収録されることになります。

多元宇宙の伝説版《夢の巣のルールス》

すでに《夢の巣のルールス》を4枚所持している場合は、他のすべてのレアを4枚所持するまで『機械兵団の進軍』のストアパックにおける「多元宇宙の伝説」の枠から《夢の巣のルールス》は出現しません(《夢の巣のルールス》はレアのカードであるため)。《夢の巣のルールス》を4枚所持している状態で、ドラフトで《夢の巣のルールス》をピックしたりシールドで引き当てたりした場合は、カード・スタイルと20ジェムが手に入ります。ストアパックから出現した場合も同様です。

それから、『イコリア:巨獣の棲処』収録の《夢の巣のルールス》を2枚だけ所持している場合は、多元宇宙の伝説収録のものをあと2枚まで入手できます。『イコリア:巨獣の棲処』版と多元宇宙の伝説版で合わせて所持枚数が4枚になったら、前段で述べたように《夢の巣のルールス》は行列の最後尾に並ぶことになります。

多元宇宙の伝説のカード・スタイルについてもう1つ補足を。多元宇宙の伝説のカードを作成しても、対応するカード・スタイルは手に入りません。ですがもちろん、対応するスタイルを所持している場合やパックで引き当てて入手した場合は、作成したカードにもスタイルが適用されます。

強力な多元宇宙の伝説たちは、テーブルトップにおける使用可能フォーマットと同じフォーマットで多元宇宙を救う戦いに加わります。MTGアリーナ限定のフォーマットについては、アルケミーでは、多元宇宙の伝説は元々使用可能な範囲に入っている場合のみ使用可能です。ヒストリックでも多元宇宙の伝説のカードは使用可能ですが、《敏捷なこそ泥、ラガバン》についてはヒストリックにおいて事前に禁止されます。ヒストリック・ブロールでは、《敏捷なこそ泥、ラガバン》は使用可能です。(すみません、私たちは戦士をブロックできないのです。)

『機械兵団の進軍:決戦の後に』

『機械兵団の進軍:決戦の後に』ロゴ

『機械兵団の進軍:決戦の後に』についても、お伝えしておきたいことがあります。『機械兵団の進軍:決戦の後に』MTGアリーナへ実装予定です!『機械兵団の進軍:決戦の後に』は、主要フォーマットすべて(スタンダード、アルケミー、エクスプローラー、ヒストリック)において使用可能になる予定です。MTGアリーナにおける「アルケミー・セット」と同様に、『機械兵団の進軍:決戦の後に』ではストアパックの販売と期間限定のドラフト・イベントが行われる予定です。その他の情報は、後日改めてお伝えします!

なお『機械兵団の進軍』のおよそ1か月後に『機械兵団の進軍:決戦の後に』がやってくるため、『機械兵団の進軍』のアルケミー・セットは用意されない予定です。アルケミーを盛り上げるのは『指輪物語:中つ国の伝承』™の方に力を入れていきますので、お楽しみに。このセットはアルケミーおよびヒストリックで使用可能になる予定です。詳細については、後日テーブルトップでの発表にあわせて行っていきます。情報の誘惑に抗いながらも知りたい欲を抑えられない方は、ファーストルックをご覧ください!

その他の機能

カードのお気に入り機能がレベルアップし、お気に入りのカード・スタイルも覚えられるようになります。つまりゲーム内のすべてのカードについてお気に入りのカード・スタイルを選ぶことができるようになり、コレクション画面でも、デッキに採用したりインポートしたりする場合も適用されるのです。(もちろん引き続き、デッキごとにスタイルを変えることもできます。海賊デッキには『イクサラン』の《選択》を、他のデッキではヤーグルの《選択》を使うこともできます。)

さらなるプレイ体験の向上へ

私たちは最近、「MTG Arena Dev Chats(MTGアリーナ開発話)」と銘打ち、このような記事を書いたり、Redditにこのような投稿をしたり、Twitterなどのソーシャルチャンネルで舞台裏の話をしたりしています(リンク先はすべて英語)。

コミュニティの皆さんからの反応はとても素晴らしいもので、多くの方がこういった舞台裏の話を楽しんでくれているようです。これからもできる限り多くのお話をお伝えできればと思います。次の話の構想もたくさんありますし、皆さんが聞きたいというご意見にも目を通しています。今後も続けていきますので、ぜひお楽しみください!

最後の決戦が始まる

永遠の分水嶺に立ち、エルズペスは決断した。彼女なしでは戦いは終わらないだろう。『機械兵団の進軍』は、2023年4月18日にMTGアリーナへやってきます!ステータスのページで最新情報をご覧いただき、ゲーム内のイベントやストア販売商品の最新情報は「MTGアリーナニュース」をご確認ください。