黒緑「悪魔の契約」(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 8月 7日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 《悪魔の契約》は、私たちの行ったFFL(フューチャー・フューチャー・リーグという、プレイテストとして行われる社内リーグ戦)で最も楽しまれたカードのひとつです。そして私は、先週末に行われたプロツアー『マジック・オリジン』にて、プロ・プレイヤーたちが「《悪魔の契約》」デッキを持ち込むのを心待ちにしていました。見た目の上では、《悪魔の契約》はハイリスク・ハイリターンなカードに見えます。戦場に出れば莫大なカード・アドバンテージ(最大で5枚分もの働きになります!)を生み出すものの、「契約死」を迎えるまでの猶予は3ターンしかありません。このカードを使えば、文字通り悪魔(ここで言う悪魔とは、リリアナの契約相手ですね)と契約を交わすことになるのです。

 《悪魔の契約》の最高の使い方は、このカードの生み出すアドバンテージをたっぷりと享受しつつ、ゲームに敗北する前に戦場から取り去る手段を用意することです。まず考えつくのは、《分散》のようなバウンス呪文か、《再利用の賢者》のようなエンチャントを破壊するカードでしょう。しかしそんな中、アントニオ・デル・モラル・レオン/Antonio Del Moral Leonは、《悪魔の契約》を破棄する興味深いものを発見したのです。

 それは、『基本セット2015』ドラフトではコスト効率の良いクリーチャーとして使用されたものの、もはや忘れられかけていた《侵入する生物種》です。なんと今になって、このカードが《悪魔の契約》を手札に戻す夢のような手段として現れたのです。《悪魔の契約》が戦場になければ、《侵入する生物種》は決して見事なカードとは言えません。そのため、デル・モラル・レオンも2枚の採用に留めています。そして《侵入する生物種》が必要になったそのときに、マナ・コストが3以下の伝説でない緑のクリーチャーを探し出す《森林の怒声吠え》が、最高の仕事をしてくれるのです。

 このデッキの素晴らしい点は、勝利を得るために《悪魔の契約》が必須でないところです。それが勝利を助ける1枚であるのは揺るぎませんが、このデッキは単に除去と優秀なクリーチャーを満載した消耗戦に強い「黒緑ミッドレンジ」デッキとして機能するのです。このデッキはきっと多くのゲームで、《衰滅》や《英雄の破滅》といった呪文で盤面を制圧し、《精霊龍、ウギン》で――あるいは《森林の怒声吠え》や他の強力なクリーチャーたちで攻撃して、勝利を掴むことになるでしょう。

Antonio Del Moral Leon - 黒緑「悪魔の契約」

プロツアー『マジック・オリジン』 / スタンダード
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