ぎらつく油(Ironroot Chef)

更新日 Daily Deck on 2015年 10月 1日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 本日ご紹介する「Ironroot Chef」デッキは、興味深いデザインのモダン・デッキです。今回の「Ironroot Chef」のモダン・パートでは、モダンで使用可能なカードからひとつを選び、それを4枚採用したフレーバーたっぷりのデッキを組むことになりました。ウィザーズ・チームのデッキ・ビルダー、つまり「料理長」であるサム・ストッダート/Sam Stoddardは、ファイレクシアの生み出したどこへでも汚染を広げる物質、『新たなるファイレクシア』の《ぎらつく油》を食材に選びました。普通のクリーチャーをファイレクシア人に変え、普通のアーティファクトをファイレクシアの機械へと変えてしまう物質です。

 このデッキで、サムはミラディンのクリーチャーやアーティファクトが《ぎらつく油》に汚染される物語を表現しました。ご覧の通り、デッキ内のカードの多くがふたつの姿を持っていますね――《ぎらつく油》に汚染される「前」と「後」のふたつです。例えば、《ミラディンの核》と《ファイレクシアの核》、《ちらつき蛾の生息地》と《墨蛾の生息地》、《騒がしいネズミ》と《胆液の鼠》、《テル=ジラードの先導》と《テル=ジラードの堕ちたる者》、《マイコシンスの水源》と《胆液の水源》、そして伝説のクリーチャー《グリッサ・サンシーカー》と《裏切り者グリッサ》。

 このデッキは様々な動きを持っています。「感染」を持つクリーチャーも持たないクリーチャーも採用されていて、またアーティファクトを破壊する手段も豊富です(《液鋼の塗膜》のおかげで、対戦相手のパーマネントをアーティファクトにしてそれを破壊するという動きが可能です)。このデッキでは、除去に使ったり「感染」を付与したりと、《ぎらつく油》が重要な役割を担っています。それから、このデッキにはフレーバー面で最高にクールな要素がありました。《ぎらつく油》に汚染されていないカードはすべて通常版のカードを使用し、油の汚染を受けてファイレクシア化したカードにはフォイル版のカードが使用されていたのです。

 結果的に、ウィザーズ・チームはコミュニティ・チームをゲームで負かすことができましたが、フレーバー・ポイントでは敗れてしまいました。とはいえ試合の様子は最高に楽しく、とりわけ《ぎらつく油》に汚染される前と後のカードが並んでいるのは面白いものでしたよ。

Sam Stoddard - 「ぎらつく油」

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※編注:ウィザーズ・チームはメインデッキに75枚のカードを投入し、サイドボードは使用しませんでした。

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