本日謀叛

更新日 Feature on 2005年 1月 22日

By John Carter

Translated by Kaoru Yonemura

 土曜学校へようこそ。プレリリースはいかがでしたか? 今週の土曜学校は神河特集、神河物語と神河謀叛の両方を取り上げてお話しします。それでは始めましょう。

謀叛は君のために

Toshiro Umezawa
:戦闘で、《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》が2/2のクリーチャーと相打ちになりました。彼の能力は誘発しますか?

:はい。《梅澤俊郎》の能力は、他のクリーチャーが死ぬのを見ることができます。ですから、誘発して、あなたの墓地にあるインスタントを対象にすることになります。

:《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa》の能力が誘発したら、その後、その対象にしたインスタント・カードはターンの間何回でも使えるんでしょうか?

:「すぐに」という答えが近いですかね。《梅澤俊郎》の能力は、その誘発型能力の解決に際して墓地にあるインスタントをプレイできる、というものです。《梅澤俊郎》の能力の解決が終わってしまったら、インスタントをプレイしていたかどうかに限らず、もうプレイすることはできなくなります。

:献身能力で、2体以上のクリーチャーを生け贄に捧げることはできますか?

:いいえ。献身能力で生け贄に捧げることができるのはクリーチャー1体だけです。その生け贄に捧げることをもって、献身能力のついたカードのプレイを始めることになります。献身能力で2体以上のクリーチャーを生け贄に捧げることはできません。

:《ニューロックの変成者/Neurok Transmuter》(あるいは《メムナーク/Memnarch》)の能力を使って、《狡猾な山賊/Cunning Bandit》をアーティファクトにしました。この場合、《地核搾り/Coretapper》の能力で、この反転カードに蓄積カウンターを乗せることはできますか? できるとしたら、そのカウンターを気カウンターとして扱うことはできますか?

:いいえ。「蓄積」カウンターと「気」カウンターは別物です。カウンターにはそれぞれ名前や数字が与えられており、それらによって区別されます。《市長の笏/Magistrate's Scepter》にある蓄積カウンターは、《地核搾り》からのものか《市長の笏》自身からのものかが区別されることはありませんが、気カウンターではありませんし、気カウンターの替わりにもなりません。《狡猾な山賊》(などの気カウンターを用いるクリーチャー)は「気」カウンター以外のカウンターを考慮しません。

:《背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate》に反転した後で、《狡猾な山賊/Cunning Bandit》にさらに気カウンターを乗せることはできますか?

:いいえ。反転していない状態なら、気カウンターを乗せる誘発型能力を持ちますが、反転したらその能力は失われます。反転カードが伝説のスピリットになった後では、気カウンターを乗せる能力は適用されません。

:《奪われし御物/That Which Was Taken》をプレイし、神性カウンターを明神に置きました。この場合、明神はもう一度その特殊な力を得るんですか? 能力を使ったあとの《生網明神/Myojin of Life's Web》に神性カウンターを置いたとしたら、新しいカウンターを取り除いてクリーチャーを手札から出すことはできますか?

:どちらもそのとおりです。明神は、神性カウンターであれば何でも同じように扱います。《奪われし御物》を使って明神の起動型能力をもう一度使うようにすることもできますし、神性カウンターを乗せておけば「破壊されない」性質も取り戻すことができます。

:《脂火玉/Tallowisp》の能力で《押収/Confiscate》を探せますか?

:いいえ。「エンチャント(クリーチャー)カード」は「エンチャント(クリーチャー)」だけを指します。「エンチャント(パーマネント)」はまた別物です。

:私の攻撃クリーチャーのうち1体がブロックされませんでした。このときに手札にある忍者の忍術能力を使った場合、その忍者もブロックされていない状態になるのでしょうか?

:はい。忍者は忍術を使ってタップ状態で場に現れ、攻撃し、そしてブロックされないのです[CR 502.43a、502.43c]。

:マーク・ローズウォーターは、《ロケット噴射ターボナメクジ/Rocket-Powered Turbo Slug》はこれと良く似た振る舞いをするけれども、忍者の変装ではないと言い張っています。マローのことだから本当かどうかは判りませんが。《ロケット噴射ターボ忍者/Rocket-Powered Turbo Ninja》ともなると、デッキから飛び出して場に出てくるかもしれませんし、そうでないかもしれません。

:対戦相手が忍術で出そうとしてきた忍者を打ち消すことはできますか?

:忍術能力は起動型能力なので、《もみ消し/Stifle》や《押しつぶし/SQ:uelch》で忍術能力を打ち消すことは可能です。しかし、呪文ではないので、《対抗呪文/Counterspell》や《霊魂放逐/Remove Soul》で打ち消すことはできません。

Higure, the Still Wind
:クリーチャーがブロックされなかった後で《静風の日暮/Higure, the Still Wind》のような忍者を場に出したい場合には、2UUだけ支払えばいいのか、それとも2UUとマナ・コストの3UUを支払わなければならないのかどちらですか? また、《静風の日暮》が場に出るのは戦闘ダメージの解決後ですか解決前ですか? つまり、ダメージを与えて忍者を探すことはできるのでしょうか?

:支払わなければならないのは忍術コスト(2UU)だけです。ブロックされなかったクリーチャーを手札に戻すのもその能力のコストの一部です。あたらしい忍者の能力が誘発するかどうかは、あなたがいつその忍術能力を使って場に出したかによります。戦闘ダメージをスタックに積む前に場に出したのなら戦闘ダメージを与えますし、そうでないなら与えません。ほとんどの場合、戦闘ダメージをスタックに積む前に場に出す方が賢明なプレイングでしょう。

:《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》が対戦相手にダメージを与えるのと同時に彼のクリーチャーが死んでいたら、そのクリーチャーを戻すことはできますか?

:はい。《鬼の下僕、墨目》の能力は、致死ダメージを受けたクリーチャーを破壊する状況起因効果の処理よりも前に誘発しますが、スタックに積まれるのはその状況起因効果の処理よりも後になります。今まさに殺されたばかりのクリーチャーも《鬼の下僕、墨目》の能力の魔の手を逃れることはできません。

:《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》の能力で、それ自身をアンタップさせることはできますか?

:はい。《大蛇の守護神》は緑なので、それ自身もアンタップされることになります。
この能力は「この能力は、毎ターン1回のみプレイできる。」というものなので、あなたのターンにあなたの緑クリーチャーをアンタップした後、相手のターンにもう一度《大蛇の守護神》の能力を使うことであなたの緑クリーチャーを再びアンタップすることができます。

:《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》をプレイした後、《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》のプレイにのために生け贄に捧げた場合、《桜族の長老》を生け贄に捧げたときの能力は誘発しますか?

:いいえ。《桜族の長老》を《大蛇の守護神》をプレイするための生け贄に捧げたことは、《桜族の長老》の能力とは別物です。1つのコストで、2つの起動型能力をプレイすることはできません。

:《大蛇の孵卵器/Orochi Hatchery》からの蛇トークンのマナ・コストは0ですが、《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》に献身することはできますか?

:はい。献身能力では、クリーチャーのマナ・コストが0であるかどうかは考慮しません。《大蛇の守護神》のコストを減らすことはできません(6GG払わなければなりません)が、「インスタントをプレイできるときならいつでも」プレイできる、という献身能力の長所は利用することができます。

Patron of the Orochi
Q:《ミラーリ/Mirari》で、献身でプレイした《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》をコピーできますか?A:いいえ。「インスタントをプレイできるときならいつでも」というのは、呪文をプレイできるときなら、ということです。その呪文がどのタイプであるかは関係ありません。《大蛇の守護神》はクリーチャー呪文であり、《ミラーリ》が参照することはありません。

:献身についてですが、点数で見たマナ・コストとは書いてないですよね? そうすると、《エメラルドの大メダル/Emerald Medallion》が出ているときに《樫族の肉裂き/Kashi-Tribe Reaver》を献身で捧げたとしたら、さらに1マナ減るんですか? それとも、《樫族の肉裂き》のマナ・コストも減っているから、《エメラルドの大メダル》の効果は事実上なくなるんですか?

:献身によってコストが減少することと、《エメラルドの大メダル》や《雷景学院の使い魔》によってコストが減少することとは、どちらも総コスト(プレイするためのコスト)に影響を及ぼします。他にも、《覚醒の兜/Helm of Awakening》や《ウルザの保育器/Urza's Incubator》などによるコスト減少もそうです。《樫族の肉裂き》のマナ・コストは常に3Gで、これは実際にプレイする際に何マナ支払ったかには関係ありません。《樫族の肉裂き》を生け贄に捧げて献身能力を遣い、《大蛇の守護神》をプレイする時に《エメラルドの大メダル》が出ているのなら、総コストは6GG(《大蛇の守護神》)-3G(《樫族の肉裂き》)-1(《エメラルドの大メダル》)= 2Gです。

:《鏡の画廊/Mirror Gallery》で、複数の《クラークの親指/Krark's Thumb》が出ていたらどうなりますか?

:まずもって《クラークの親指》は《鏡の画廊》に「置いてかないで!」と懇願するでしょうね。さもなければ、レジェンド・ルールで片づけられてしまいますから。
それはさておき、複数の《クラークの親指》があったら、他のものの置換したものをさらに置換することになります。つまり、《クラークの親指》1つで2回コイン投げ。2つなら4回。3つなら8回。4つなら16回。5つなら32回。
 ええ、5つです。《彫り込み鋼/Sculpting Steel》とか《アーティファクト複製/Copy Artifact》とか、いくらでも増やす方法はあるじゃありませんか。

:《霧の用心/Heed the Mists》をプレイし、土地を墓地においたらどうなりますか?

:土地や(ほとんどの)トークンは、マナ・コストが0として扱われます[CR 203.1]。カードを0枚引くことになるので、結果として何もしないことになります。

:《香杉の源獣/Genju of the Cedars》を対戦相手の《森》につけ、クリーチャー化して、その《森》を《撲滅/Eradicate》することで全ての《森》を取り除くことはできますか?

:はい、そうした場合、その対象にした《森》と、そのプレイヤーの墓地にある《森》全て、また手札やライブラリーにある《森》のなかであなたがみつけたものをゲームから取り除きます。対象になったもの以外の場にある《森》や、土地タイプが「森」であってもカード名が《森》でないもの(《タイガ/Taiga》や《熱帯の島/Tropical Island》)は取り除きません。

:公開状態でない領域(この場合、手札やライブラリー)は、探すことはできますが、カードを見つけないことを選んでも構いません。これは「探す」という行為に関する特別なルールです。なお、公開状態にある領域では、見つけないことはできません。

:私の《森》を《香杉の源獣/Genju of the Cedars》でクリーチャー化したところ、対戦相手が《破滅的な行為/Pernicious Deed》を起動してきました。この場合、《香杉の源獣》を手札に戻すことはできますか?

:はい。土地が《香杉の源獣》より先に墓地に置かれた場合(《石の雨/Stone Rain》など)や同時に墓地に置かれた場合には、《香杉の源獣》は手札に戻ります。

:《中の樹の木霊/Kodama of the Center Tree》その他たくさんのスピリットをコントロールしている場合、転生の数字はいつのスピリットの数を参照して決まるのですか?

:《中の樹の木霊》の転生能力は、《中の樹の木霊》が場を離れる直前にあなたがコントロールしていたスピリットの数を用います。《中の樹の木霊》と4体のスピリットをコントロールしていたとしたら、《中の樹の木霊》の能力は「転生5」となり、《中の樹の木霊》自身を戻すことができることになります。

神河物語の話

Orochi Eggwatcher
:反転カードは最初から「伝説の」クリーチャーとしてプレイされるのか、それとも反転されるまで伝説のクリーチャーとしては扱わないのか教えてください。《大蛇の卵張り/Orochi Eggwatcher》を2体出していたとして、クリーチャー10体出していたら両方が反転して、レジェンド・ルールによって両方の《大蛇の卵張り》が死ぬことになるんですか?

:反転カードは、「場にある」ときで、「反転している」ときにしか伝説性を持ちません。《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》2体を共存させることは(墓地が残っている限り)可能です。
 《大蛇の卵張り》は、起動型能力の解決時に、あなたのコントロール下に10体以上のクリーチャーがいる場合に反転します。ですから、レジェンド・ルールにひっかからないための簡単な方法は、場に他の《育み手のしだ子/Shidako, Broodmistress》がいるときには能力を起動しなければいいのです。《精霊の学び手/Student of Elements》のような反転カードでは、こうはうまくいきませんが……ね。

:対戦相手が《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》を場に出しています。これを使って、私のクリーチャーにブロックさせようとしてきました。ここで《蝋燭の輝き/Candles' Glow》を使ったとしても、《松族のおとり》のタップ能力はやはり誘発するのでしょうか? つまり、ダメージを軽減しても、与えられたのは与えられたということになるのか、それともそもそもダメージを与えなかったことになるのか、ということですけど。

:軽減されたダメージは与えられたものとしては扱いません[CR 419.5]。《蝋燭の輝き》を使った場合、《松族のおとり》のダメージは軽減されるので、その誘発型能力は誘発しません。

:《奈落の君、苦弄/Kuro, Pitlord》が《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を装備した場合、能力を使っても《ロクソドンの戦槌》のおかげでライフを失わずに済みますよね?

:いいえ。ライフの支払いはダメージではないので、《ロクソドンの戦槌》は誘発しません。

:秘儀呪文を連繋したら秘儀呪文をプレイしたことになりますか?

:いいえ、連繋しても秘儀呪文としては扱いません。連繋(秘儀)は秘儀呪文にしか適用されないので、秘儀呪文を1つはプレイしたことになりますが、連繋した側は単にその呪文に効果を付け加えるだけです。

:私の友達が、《謙虚な武道家/Humble Budoka》は全部のクリーチャーを対象にする《魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal》のような呪文や能力の対象にはなるっていうんですけど、そうなんですか?

:《魂の裏切りの夜》は全てのクリーチャーに影響を及ぼしますが、対象に取ってはいません。ですから、《死者の嘆き、崩老卑/Horobi, Death's Wail》のようなクリーチャーの能力は誘発しませんが、一方で《謙虚な武道家》は影響を受けて小さくなってしまいます。

花!

Kiku, Night's Flower
:《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》の能力を使って、プロテクション(黒)のクリーチャーにそれ自身を破壊させることはできますか?

:一言で言えば「できません」。《夜の華、切苦》の能力は、そのクリーチャーを対象にします。プロテクション(黒)の効果で、そのクリーチャーは対象にできません。
ですが……
 《夜の華、切苦》を青にしたとしたら、どうなるでしょう? プロテクション(黒)のクリーチャーに自分自身を殺させることはできるでしょうか? これも答えは「できません」です。これは何故かと言うと、ですね。
 プロテクション(何か)の能力を持つクリーチャーが、(何か)で示された性質を持っているとしたら……《夜の華、切苦》の能力を使うと、それ自身にダメージを与えようとします。その場合、対象にとるのは《夜の華、切苦》なので、黒のクリーチャーであっても問題はありません。しかし、ダメージは軽減されます。
 ですから、《夜の華、切苦》はプロテクション(黒)のクリーチャーを破壊することは、まず対象に取れないのでできず、そしてダメージが軽減されるのでさらにできない、ということになります。簡単でしょう?
 でも、これだけじゃありません!
 《夜の華、切苦》が普通のクリーチャーを対象にしたとしましょう。そのクリーチャーが自分自身に致死ダメージを与えたとして、そのクリーチャーを殺したのは《夜の華、切苦》ですか? 違いますね。状況起因効果によって、そのクリーチャーは破壊されます。
 これが何の意味があるのかって? そうですね、状況起因効果は誰にもコントロールされていないので、「対戦相手のコントロールする呪文や能力」によって破壊されたということにはなりません。ですから、《聖なる場/Sacred Ground》の能力は、《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》の影響を受けたクリーチャー・土地を守ってはくれないということになりますね。

 

来週は、私はプロツアー名古屋に行きますが、神河謀叛、神河物語、それにアンヒンジドの山のような質問が待ってますから、土曜学校は大変です。

 

神河謀叛といえば、来週は発売の前の週ですから、小売り店でプレリリース・パーティが行われるところも多いでしょう。プレリリース・パーティはプレリリース・トーナメントと同じようなイベントですが、そこかしこのお店で行われることになります。これについての詳細は、mtg.takaratoys.co.jpで発表されます。

 

プレリリース・パーティは、あなたの内に潜む忍者を解放する絶好の機会です。ともあれ、今週末はプレリリース・パーティに行ってみましょう!

 今週はこれまで。

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